活動報告

女性の政治参画に策を

厚生常任委員会視察でスウェーデン大使館にての質疑の中、女性の議員の数が話題になりました。

高福祉・高税率を選択する国家であるスウェーデンは議員の男女比が50・50であることに
驚きました。帰宅し調べるとクォータ制という法で女性を入れなければならないという決まりを作っていることを知りました。また政党の党首が積極的に「育休」を取るというのもびっくり
させられました。

私が秘書時代に神奈川県自民党の意見交換会で、女性団体が「デートDV」についての
意見をする場面に居合わせたことがありましたが、聞き手の自民党側50人は1人の
女性議員を除いて全員男性で聞き取るという、外から見たら滑稽な光景に遭遇したことがあり
ます。この時、私は政策というより自身のかつての行為が実はデートDVじゃないか?

という有無が気になり思考が停止したのを覚えています。つまり女性の問題は男性には解決できない限界を知ったのです。それから「女性のことは女性で解決する」という考えになり、そのためには「自民党の女性議員を増やす」という難しい問題に直面しました。

自民党の女性議員の誕生の難しさは支持層にも関係しています。自民党を支えるのは「母ちゃん」であり、ジャイアンでも母ちゃんにはかなわず意見に従うのであります。

母ちゃんの応援を受け、母ちゃんが家族の意見をまとめ、地域をまとめ、という具合に

支持層を固めるので、男子の方が可愛がってもらえます。逆に女性が出馬をすると「嫁姑」みたいな関係になり一丸となれなくなる場合が多い事情があります。ゆえに母ちゃんが嫌いな防衛などの法案は議論が難しいのですが・・・

この話は多くの方々にましたが、一笑に付され、またバカが言っているという感じでありました。
ひどい時は「女に政治ができるか」という声もありました。我が党はその程度です。
しかし、よこはま自民党では女性の議員の倍増に着手され、2倍の達成をなされました。

敬意を表します。ただ、やはり男性の議員誕生より何倍も大変です。

ゴルフというスポーツは男女一緒に楽しんで回ることのできるスポーツです。これはルールによって女性は前から打てるレディースティがありますので、力の不平等をルールでカバーする面白い制度だと思います。

男性優位の選挙ルールも「レディースティ」のような発想があってもいいんじゃないかと私は考えます。だからといって「5000票のハンデ」を付けるようなルールでは憲法上違反となります。また議会で話し合っても各党の思惑でうやむやになるのは明白です。

現実味があるとすれば「自民党」の公認申請のルールとして自民党の中だけで話し合えばいいのです。他党は関係ないんです。だからと言って、勝ちにくく、わざわざするのはさすがに私も反対です。そこで私は自民党のパンドラの箱をあえて再び開くことを考えています。

自民党の世襲好きは有名ですが、最近はその傾向も批判により減りつつあります。

しかし世襲も良く言えば「お家芸」であり選挙を勝ちやすくするツールとしては上策です。
だから世襲が多かったわけです。で、あれば世襲が「レディースティ」の役割を果たしてくれるのではないか?と考えます。「女性への世襲は推奨。男性への世襲禁止」など毒をもって毒を制してはいかがだろうか。世襲と自民党女性議員の誕生とを天秤にかけ、
どちらが重いかをまず問えば良いと思います。断然自民党の女性議員を増やすことの方が大事で急務です。

スウェーデンの女性参画の話は大変参考になる話でした。最後になりますが、私はフェミニストではありません。女性のことは女性で決めたらどうですか?という単純な話です。

女性の問題を男性が決めるからおかしく、また女性も反発するんですから、だったら自分で決めなさいという態度です。そのためにはまず、政治家を増やして意見を通す準備をすること。

そのお手伝いはできると思います。だから女性を擁護する気はありません。お間違えのないように。

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